1: ニカワ ★ 2016/08/25(木) 22:18:37.33 ID:CAP_USER9
高齢期に発症するてんかんは、大きな発作に至らないことが多く、認知症などと混同されやすい。国内の潜在患者は多いとみられるが、医療者側の理解が進んでおらず、診断に至っていない。現状を紹介する。 (編集委員・安藤明夫)
軽自動車の動きは奇妙だった。
スーパーの駐車場から市道に出た後、急に蛇行し始め、道を横断していた高齢男性をはねて重傷を負わせたが、ブレーキを踏むことなくゆっくりと走り去った。
防犯カメラの映像などから、運転していた光本和代さん(69)=高松市=が、道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕された。二〇一四年十月のことだ。
香川県警の調べに、光本さんは「ひき逃げなんてやってない」と否認した。「本当に記憶がなかったのに、警察に信用してもらえず、『都合の悪いことだけ忘れるのか』と言われた」
勾留は六十四日間に及んだ。事故発生時に異常があった証拠は精神鑑定でも見つからず、高松地検は起訴に踏み切った。
「勾留中は、在宅介護してきた義母のことが心配で、本当につらかった。でも、記憶にないことを認めるわけにはいかない。自分の体に何が起きているのか知りたかった」と光本さん。
実は、光本さんの体調の異変は数年前から起きていた。自宅で食事中に、急に動作が止まってボーッとした後、数十秒で元に戻る。夫の信一さん(70)に「どうした?」と尋ねられても、要領を得ない。
信一さんの勧めで、地元の五カ所の病院で脳波や血液などの検査を受けたが、いずれも異常は発見されなかった。「認知症の始まりだろうか」と不思議に思っていたところだった。
病名が分かったのは偶然だった。
保釈から二週間後の昨年正月、医療のテレビ番組を見ていた信一さんが突然、「おい、これだよ」と叫んだ。高齢発症てんかんの診断と治療に取り組む旭川医大精神科の千葉茂教授(55)が紹介されていた。発作に見えない軽度の意識障害や、口の中が粘つくことなどの特徴が一致した。
テレビ番組を見た後、光本さんは旭川医大病院に検査入院。夜通し脳波を調べながら、その様子を観察する検査で、脳の側頭葉に脳波の乱れが三日間に計四回現れた。ただ、いずれも脳全体には広がらず、比較的短い数十秒間から数分間で消えた。その間の意識がほとんどないことも確かめられたことから、高齢発症てんかんと診断された。処方された少量の抗てんかん薬を飲み続けたところ、発作はぴたりと収まった。
今年二月、高松地裁で行われた判決公判で、千葉教授の意見書と証言が決め手になり、光本さんは無罪判決を受けた。判決は「被告は事故当時、発作を起こしていた可能性が高い」と断定。本人が、事故前に複数の医療機関にかかりながら、診断が付かずに適切な治療を受けられなかったことも考慮された。
光本さんは今、畑仕事やボランティア活動に忙しい日々を送る。事故被害者となった男性に見舞いを重ねて、許してもらうことができた。
光本さんは「無罪を勝ち取れたのは千葉先生のおかげ」と感謝しつつ、「地元の病院でなぜ早く分からなかったのか」と残念がる。大好きだった義母は、昨年五月に九十八歳で死去した。勾留中に世話ができなかった悔いが消えないという。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201608/CK2016082302000153.html 33: 名無しさん@1周年 2016/08/25(木) 22:35:05.27 ID:0hJ2iQjT0
ひき逃げです。
7: 名無しさん@1周年 2016/08/25(木) 22:22:00.73 ID:+gds31V10
記憶があろうとなかろうとひき逃げは実行してるじゃねーか
34: 名無しさん@1周年 2016/08/25(木) 22:35:08.86 ID:vvUnkesz0
食事中に動作が止まった。って認識してたんなら運転したらいかんでしょ
≫続きを読んで世界ランクアップ!